最近、ネット上で「プラセンタ」という美容成分をよく目にすると思います。モデルさんや女優さんなどもSNSでプラセンタ配合のサプリメントを飲んでいると投稿していたりして、ここ数年で一気にプラセンタの認知度が高くなったと感じています。美容成分といえばコラーゲンと言われていた時代が、今、プラセンタに取って代わろうとしているのです。実際、美容成分ではコラーゲンよりもプラセンタのほうが優れているので、この流れに逆らうことはできないでしょう!では、プラセンタにはどのような効果があるのでしょうか。
プラセンタはもともと「胎盤」という意味
プラセンタとはそもそも何かということなのですが、「プラセンタ=胎盤」という意味があります。英語のPlacenta(プラセンタ)を和訳すると胎盤という意味になります。胎盤とはご存じのように、人間および動物がもつ器官のことです。人は胎児を育てる際に胎盤を通して赤ちゃんに栄養を与えています。お腹の中にいる胎児は自分で食事をすることができませんから、胎盤を通して栄養素を受け取るしか栄養補給の手段がありません。ということは胎盤には豊富に栄養素が詰まっているということになりますよね。実際にプラセンタという美容成分は胎盤から抽出されたエキスのことを言うのです。
プラセンタには色々な種類がある
胎盤から抽出されるエキスをプラセンタというわけですが、プラセンタは大きく分けると「動物性プラセンタ」と「植物性プラセンタ」があります。
動物性プラセンタは牛プラセンタや豚プラセンタが有名で、その一つにエイジングリペアにも配合されている馬プラセンタがあります。馬プラセンタは他のプラセンタよりもアミノ酸が多く、非常に希少なプラセンタだと言われているため、価格が高くなってしまうのは仕方ないこと。
一方、植物性プラセンタは胎盤がないのにプラセンタと呼ばれています。植物は胎盤がない代わりに胎座という発芽を起こす部分があり、この胎座にも栄養素が詰まっていることから、便宜上、植物性プラセンタとして認識されています。植物性プラセンタはアロエやクロレラ、トウモロコシなどから抽出されることが多いです。
安全性は植物性プラセンタのほうが高いですが、プラセンタ本来のパワーが発揮されるのは動物性プラセンタです。
プラセンタの効果効能とは?
プラセンタは胎盤から抽出されるエキスで、胎盤は胎児を育てるための欠かせない栄養補給器官となりますので、そこに豊富に栄養素が詰まっている、ということまでは理解できたと思います。その豊富な栄養素にこそプラセンタの美容効果のヒミツが隠されています。プラセンタにはアミノ酸をはじめタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸(DNA)、酵素、ムコ多糖体(ヒアルロン酸)などが含まれています。
アミノ酸はそれ自体が天然保湿因子であるため、お肌の保湿効果を高める働きがあります。また、アミノ酸はお肌の細胞を活性化させてターンオーバーを促す働きもあります。アミノ酸はコラーゲンの生成を促す働きもあるので、ハリ不足の対策にも役立ちます。
ムコ多糖体であるヒアルロン酸が配合されている点にも注目です。ヒアルロン酸はお肌の水分量を高める働きがありますので、たるみに悩まされないハリ感のあるお肌を作り上げることができます。
プラセンタは抗酸化作用の高い美容成分としても知られていて、紫外線ダメージによるシワやシミのサポートにも役立つと言われています。これは実際にマウスを使った研究でも明らかにされていることです(水分量の低下が抑えられたという研究結果があります)。