美容効果の高さに注目されているプラセンタですが、コラーゲンなどの認知度の高い美容成分と比べるとまだまだ一般知識は乏しいのが現状です。美容効果の高さだけに注目して飛びついてしまうのはとても危険なことだといえます。プラセンタのパワーを実感したいという気持ちはわかりますが、まずはプラセンタのことをよく知っておかなければなりません。プラセンタは副作用・安全性について疑問視されている部分がありますので、ここではプラセンタの副作用と安全性についてわかりやすく解説していきます。
プラセンタの副作用について
プラセンタを摂る上で不安な点として「副作用」が挙げられるでしょう。サプリメントの場合、直接体内に取り込むことになりますので、副作用について詳しく知ろうという思いがあることはすごく大事なことだと思います。
気になるプラセンタの副作用についてですが、今のところ、医療機関で処方されるプラセンタ錠剤で副作用の報告がされたことはないようです。ただし、アミノ酸をはじめ、タンパク質や糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、核酸(DNA)、酵素、ムコ多糖体(ヒアルロン酸)など、プラセンタには様々な栄養素が含まれていますので、アレルギー体質の方は注意しなければなりません。アレルギーをお持ちの方は原材料をしっかりと確認した上、医師にご相談のうえ判断するようにしてください。
これは副作用とはまた違うニュアンスになりますが、プラセンタサプリの愛飲者からは「ニキビができた」「体重が増加した」「胸のハリ感を感じた」「蕁麻疹が出てしまった」という声が聞かれることもありますので、体質による差は多少あるものと思ったほうがいいです。相性が合わない場合は飲み過ぎには注意し、逆にこれらが好転反応になることもあるので安静して見守ることも大事です。
プラセンタの安全性について
プラセンタの安全性を語る上でまず知っておきたいのが、プラセンタには「動物性プラセンタ」と「植物性プラセンタ」の2つの種類があるということです。一般的に植物性プラセンタよりも動物性プラセンタのほうが安全性が低いと言われています。
動物性プラセンタの安全性
動物性プラセンタが植物性プラセンタよりも安全性が低いと言われているのは、動物が病気かかりやすい傾向にあるためです。「豚がインフルエンザにかかった」といった旨のニュースを毎年のようにみかけますよね?豚は病気にかかりやすい動物だと言われていて、病気の予防のためにワクチンなどのお薬を打たなければなりません。豚のために打つわけですが、そのワクチンが人間に与える影響がどの程度あるのか詳しくわかっていません。そのため、豚由来のプラセンタは安全性が低いと言われています。牛由来のプラセンタにも同じことが言えます。多くのプラセンタサプリが豚由来もしくは牛由来となっていることから、プラセンタサプリ全般の安全性の低さが指摘されています。しかし、馬プラセンタ配合のサプリメントに限っては例外です。馬はもともと病気にかかりにくい動物であること、そして、馬プラセンタはサラブレッドを採用することが多いため管理が徹底されていることから、馬由来のプラセンタは安全性が高いと言われているのです。
植物性プラセンタの安全性
植物性プラセンタが動物性プラセンタよりも安全性が高いと言われているのは、植物は病気を起こしませんし、病気に伴うワクチンなどのお薬を使うことがないためです。だからといって動物性プラセンタにまさるわけではありません。植物性プラセンタは安全性が低いので最近は注目されているのですが、植物にはそもそもプラセンタの元となる胎盤がありませんので、実は広義にプラセンタとして位置づけされているだけで“本当の”プラセンタではないのです。植物の胎座と呼ばれる部分に栄養素が豊富に含まれているという点から便宜上プラセンタとして扱われているだけで、本物のプラセンタとはまた違うので、プラセンタ本来の効果を求めるのであれば、動物性プラセンタを選ぶほうが価値があるといえるでしょう。